地球上の水
現在地球上に存在する水の量は、約14億km3です。
最初の研究では、地球上の歴史(約46億年)のごく初期の段階で、これだけの水が地球上に存在したと考えられています。
14億km3の水の97.5%は海水で、飲んだり使ったりしている淡水は2.5%以下です。しかも、その大部分は極地に氷として存在しているので、実際に使える淡水は1%以下と言われています。
このことからも、水の最も自然な姿は海水ということであり、私たちが日常使用している淡水は極めて特殊な水ということになります。
水の循環
地球上の水は、地球表面の71%を占める海を中心に蒸発し、雨や雪となって地球上へ戻ってきます。
蒸発した水は蒸留水であり、かなり純度の高い水ですが、雨や雪となって地上に戻るとき、どこに降ったかによってその水質が異なります。
世界の主要な大陸の河川の水質の平均値を見ると、無機系成分含量の最低と最高で約3倍の差があり、国内でも2倍近い差があるのです。
しかも実際には季節変動があり、小さくは日間変動もあるので、同一の水質は無いと考えた方がよいでしょう。これは、水を扱う上で非常に重要なことです。
世界の主要な河川や都市の水の硬度は60~500ppmという高い硬度に分布していますが、日本国内では一部を除き60ppm以下という高度の低い水(軟水)になっています。
飲料水としては、世界的に見てもおいしい水の部類に入ると言えます。
水の性質
①地球上の普通の状態(温度、圧力)で「気体」「液体」「固体」の三態をとって存在する。
②他の物質に比べ、非常に大きな熱容量を持つ。
水を1とすると、
アルコール・グリセリン 0.3
砂・岩塩 0.2
鉄 0.1